夏休み。私が当時バイトしてたコンビニ前の信号で
7〜8歳くらいの男の子が死にました。
バイクに衝突されての事故死でした。

私はその瞬間はレジ打ちの最中でした。客がざわつき始め、
そのことに気付いたのを記憶しています。

夜半を過ぎていましたが、地域の祭りの日で、時間帯の割に
人が集まりだしていました。店の目の前の出来事だったので
遠巻きに現場を見る野次馬を整理、交通の車を誘導せざるを
えませんでした。

中には怒声、罵声もありましたが、悲鳴混じる輪の中、否応なしに
その中に入り込むと、道路に停まった対向車側面が大きくへこみ、
その傍に既に動かない小さな体が目に入りました。


その小さな体の傍らには母親が激しく泣き崩れています。 私は直視することが出来ませんでした。 少しすると警察が来て2〜3私に質問しました。その時店の入り口を 映す防犯カメラを見てみると、荒い画像の中にまるで風に舞う布切れ の様な、子供さんの姿がありました。 その時からです。私が色を自覚し始めたのは・・・ 正確に言うと以前からそのことは感じていましたが、 なにかと理由を付けて否定しようとしていたのです。 それから数週間たったある日、いつものように夜間のコンビニで バイトしていた時、表にあったTELBOXの横に人の気配を 感じました。客は誰も居なく、店は私一人。(余談ですが夜中一人 の勤務は法令に触れるらしいです・・ケチ店長め・・) 直視すると何も見えないのですが、視点を少しずらすと明らかに そこに子供が見えます。直感であの時の子だと思いました。 その子は何かを言っています。視界をそこに直視するとその声は 聞こえませんが少しずらすと、視覚と共に聴覚に反応してくるのです。 微かに・・意識に直接聞こえる感じです。 「おとうさん・・おと・・う・・さん・・」と私には聞こえました。 私は解決の方法を知らないので「ごめんね」と意識の中で答え、 花の添えられた現場に、飲み物を一緒に添えて上げました。 その子はそこにあるお供え物に気付くと、しばらく見つめていましたが ふと、口元が笑った様に見えました。 その子の姿は生前と変わらず、ただ、色が無いのです。 無色ではありませんが、「この色」という色が存在しません。 無色というか、薄い透けているような・・ その周りに「オーラ」と一般的に提議するようなもやみたいな ものが見えました。その「もや」もその子を通して透けた様に見えます。 私はなんとなくそんな感じは今まで経験していたのでその時 怖さはありませんでした。 ただ、自分に今まであった「見えないものが見える感覚」を 自覚したのです。 今でもはっきり見ることはほとんどありません。 ふいに視線から少しずれたところから移りこむ感じ。 車を運転していたり、他のお店の中だったり、その子に限らず 色々な「人」が・・・目に入る機会は多くなりましたが、 私から見ようとしても見ることは出来ません。 私の解釈ではその時々の私の波長、意識の感覚がそこにいる 何かとリンクした時、目に映るのだと思います。 それには特徴があって、生きている人は、もやに「色」があります。 それぞれその人なりの色です。が、時折変化して同じ人でも 違う色になったりもします。 それ以外の「人」はもやが薄い、無色のような感覚です。 この話を信じますか?否定しますか? 長文お付き合い頂き有難うございます。 Copyright (C) アフィリの細道 http://qzmpal.blog11.fc2.com/All Rights Reserved.