ある日、夜中1時半を回っていました。
私はバイクで由紀を実家へ送り、相変わらずマイペースでそんな時間から
由紀の実家へ上がり込みます。
その時が初めて由紀の家へお邪魔した日でした。


私が玄関で「お邪魔します」と声を掛けました。 彼女のお父さんも多少の動転があったと思います。「待て!逃げるな!!」 「いやいや逃げないから・・お邪魔するって言ってるじゃん」 ちなみに由紀のお父さんは警察官です。 夜中の1時半、非常識も相成ってお父さんは早速臨戦体勢です。 「いつもこんな時間まで連れ回して何を考えてるんだ!」 「心配する娘の親の気持ちを考えて事有るのか!?」 確かにその通りでした。ですが私も当時若く、一度お父さんの本音を 聞きたいと思ってましたので、火に油を注ぎます。 「確かに無用心な部屋ですよウチは。」 「訳分かんない人間が日替わりで居ます。」 「でもね、こんな時間までそこに居るのは由紀の意思でしょう。」 「俺が引き止めた訳じゃない。」 「自分の家よりもその部屋が良いと思うから毎日来てる訳でしょ?」 「自分の家の居心地良さを選ぶならとっとと帰る筈。」 「その自分の家に魅力が無いからウチに居るわけじゃん。」 「その魅力を怠っているのはあんたじゃないの?」 「親よりも俺のところが良いから一緒に居るだけ。」 「由紀を戻したかったら自分達でその努力したら?」 「魅力ある家を作れば自然に由紀も家に帰るでしょ?」 「自分の事を押し付けて他人を非難するのはどうなの?」 「その考えが由紀を遠ざけてるのに気付かない?」 誇張なしです。初対面で夜中1時半、大切な彼女の両親。 眠気を押して心配して待っていた親に私が言い放った言葉の数々・・最悪です。 呆れた親が私に尋ねました。 「娘とは付き合っているのか?」 「彼氏彼女とか付き合うとかそんな言葉に価値は無いでしょ。」 「俺なりに一番大事にしたい人だとは思っている。」 「只ね、お互いの解釈もあるからもっと俺達のことを理解する努力をしてくれないかな」 「そうすれば俺もあんたの気持ちを汲んで門限に返すようにするよ」 親に対して交換条件です。性格最低、素行最悪の一休さんが居ました。 そりゃ、最悪のレッテル貼られるのも当たり前です。 この後、幾度なく親との抗争は続きます・・現在も進行形。 みなさんはもっと周囲の気持ちを大事にして下さいね。 特に第一印象は大事ですよ。印象を取り戻すのは難しいです。 長文お付き合い頂き有難うございます。 Copyright (C) アフィリの細道 http://qzmpal.blog11.fc2.com/All Rights Reserved.