Live Letters 公開収録 Earthshaker 2004/07/13  Earthshakerを聴く様になったのは、2001年頃からである。彼らは一旦解散したが、8年程のブランクを経て初期メンバーで再結成された(オリジナルメンバーにはLOUDNESSの二井原実氏がいるが、そのあと数回チェンジして、現メンバーに固定されたのは1980年9月)。私は再結成後の彼らしか知らない。わざわざ古いアルバムを聴くこともあまりない。だけど、今の彼らを最高に恰好いいオヤジだと思う。ファンクラブに入っているのは、現在Stardust☆RevueとLOUDNESS、それからEarthshakerの三つである。  公開収録の話は、ファンクラブからの一枚の葉書で知った。Live Lettersというフジテレビ721というチャンネルで放映されるという。一緒にEarthshakerのファンクラブに入っているLive友R君が見事当選し、一緒に行くことになったのは7月に入ってからだったように思う。  場所は、蒲田だった。仕事を早退し、蒲田の駅近辺に辿り着いたのは、集合より少し前だった。デザインやメディアに力を入れている学校だった、とだけ書いておこう。  Live会場で良く見かけるお姉様方がたくさんおいでだった。スリムで化粧きっちり☆の方々である。受付を済ませ、カードを各二枚ずつ、二人分渡される。?と思ったが、まあいいやと時間になるのを待つ。  時間になった。水色のカードに書いてある順番に並ぶよう指示され、順にエレベータに乗る。そして会場へ到着。トップランナーの公開収録の時も思ったが、配線が踏みそうな程たくさんあって、非常に怖い。  会場には、スツールが五、六列程並んでいて、合計で百席くらいありそうだった。R君と私は、後ろから二番目の左端に着席した。  撮影の前に説明が入る。それによって、今日一日で二回分の収録をすることを知った。それなら替えのTシャツを持ってくるか何かしたのに、と少し思う。  収録開始。Liveはいつものように始まるけど、初っ端が「More」!! いつもアンコール間近で演る曲なので正直吃驚した。でもTVなら特に最初に興味を惹きそうな曲にするよね。Earthshakerの曲の中では特に知られた曲だし。イントロのSHARAさん、「泣きのギター」の名に恥じないソロ。あ、この赤のチェックの衣装、可愛い♪ 今日は特にベースのKAIさんのコーラスの声が良く聞こえる気がする(後日確認したら、普段よりクリアに聞こえた)。「More」はファンの拳の上げかたがしっかり決まっていて、Liveでとても楽しい曲の一つ。だけど。Live映像を見ると結構壮観だと知った(^^;)  一曲め終了後、司会者の阿部知代さんがステージに登場。演奏してるときは恰好いいオヤジでも話を始めると普通のおっさんになる。っつーかこのMCとのギャップが好きなんだけども(笑) 視聴者やファンからのメールなどを読み上げ、質問をする司会者さんは、Earthshakerのノリに慣れてないせいか、戸惑うことが多いらしい。そりゃそうだろう。いくらなんでもツアー先のホテルで料理するベーシストなんか普通いないもん。今回は魚を焼く網を持ち込んでバスルームで魚を焼いたというツワモノがベースのKAIさんである。  その昔、Earthshakerが渋谷で合宿のような共同生活を送っていた頃。MARCYが詞を書き、SHARAさんが曲を作り、KUDO→ちゃんが運転をしてKAIさんが料理を担当していたという逸話がある。本人達に言わせると「美しき役割分担」だそうだ。  今でもそういう合宿的雰囲気のあるEarthshakerだが、彼らのスゴイところは、多分他の誰も及ばない「Earthshaker節」である。これは、一度聴いて頂き見ていただくしかないだろう。  二曲めはR君が最新アルバム「Faith」の中で一番好きな「灼熱の夜」。ヴォーカルのMARCY作詞作曲である。これは私も大好き♪ MCに入ると、矢鱈緊張してるMARCYが言い訳じみたことを話しながらステージが進行していく。照れながらも三曲目の前振り。同じく最新アルバムから「鎖つながれても」。ぱっと見からは想像も出来ない程青年っぽい美声のKAIさんのコーラスが冴えまくっている。  それから再度ステージに上がった阿部さんによるカウントダウン・クエスチョン。KAIさんの新しい調理伝説が今解き明かされる!!…はEarthshakerのHPを見て貰うことにして(笑)  次の曲は、Earthshakerの中でも特に好きな「走り抜けた夜の数だけ」。大好きな理由は、KAIターンが見れる確率が非常に高いことと、前作「そこにある詩」ツアーでの前振りが恰好良かったからである(笑) MARCYターンは良くあるし、どの曲でもやってくれるけど、KAIターンはやれる曲が限られてる感じがする。  多分古い曲の中でも演奏する確率は高い方かな。一曲目に演奏した「More」もLiveでは外せない曲だけど、昨年春の宇都宮で「これが俺達のBAND NAMEだ!!」と言って演った「Earthshaker」は本当に恰好良かった♪  今年、彼等は四十六歳である。「皆さんにとって、Liveとは?」と聞かれて、「みんなに会える約束の場所」だなんて答える台詞が良く似合う。恰好いいオヤジである。叶う限りはまたLiveに行きたいな。  曲はトータル二回分で多分十曲に満たない程度だったろう。曲が終ってMCに入るたび座った方がいいらしいと気付き、ファンはその都度素直に着席する。二度三度と慣れていくに従って、司会者の阿部さんが感嘆の声を上げる。  そして一部終了。席替えである。一旦席を離れて廊下に出、また並びなおすのかなと思っていたらそうでもないらしい。その場で並びなおしをはじめた。ここでお手洗い休憩を兼ねていたので、二部目の席を確認すると、案内係さんに従ってお手洗いへ。  二部目の席は最前列、しかも中央でベースのKAIさんよりだった。Live友R君はKAIさんの大ファンである。よっしゃあっ☆ そして、メンバーもお召し替え…と思ったらMARCYが上着を赤に替えただけかな(^^;)  二部の演奏が始まった。まず「RADIO MAGIC」。サビの部分を皆で指差しながら歌うのが大好き♪ 今日も「いつものようにやろうか」と声を掛けてくれるMARCY。実は星座と血液型が一緒だったりする♪(いつだったか、握手会の時それを話したら「どえらいな」とか何とか言われてしまった(^^;)) 多分二番に入る辺り。ちょっとギターかな? 音がずれた。でもMARCYの歌は乱れない。いい耳してるんだろうなと思う。  阿部知代さん、再び登場。ちゃんとドレスをお召し替え。で、読者からのメールを読み上げる。車を運転中、サビの部分を歌っていて民家の塀につっこんだ…というのをラジオで聴いた、というお話だったけれど、もしかしてその突っ込んだ人は自分の先輩だったらどうしようと一瞬考えた(^^;)(先輩に、自家用車でとある年の正月早々民家の塀に突っ込んだ人がいる)  次の曲はリズムパターンも何もかも記憶にない、知らない曲だった。後で知ったのは「失われた7224」という不思議なタイトル。一部の時に出てきた「7224は何?」って質問ってこれのことだったのか。記憶にないのも当たり前、初めて聴く曲だったので、拳をどうしようかと真剣に思った(笑) 間違えたらヤだなぁと拳は振り上げないことにしたけど、こういう曲もあったんだとすごく嬉しくなった。因みに放映後、何度かVIDEOで見ているが、かなりお気に入りの曲になってしまった。KAIさんの「fooo foo foo♪」のコーラスも素敵だし♪  それから「挑戦者」。これも新譜「Faith」から。Earthshakerらしくて、素敵な曲。きっとこの歌詞とこの音は彼等だからこそ生み出せたものだろうなと思う。左手で耳抜き?してるMARCY。実はちょっと色っぽい感じがして好きな仕草である(笑)  阿部さんがまたステージに上がって、メール紹介。三年程前に六歳の長女を連れてLiveに来ていた人のものだった。次は次女を連れて来る野望を持っているらしい。子供本人が「ママ、恰好いいね。CDより音が大きいね」と喜んでいたというのなら、心配はするだけ野暮かも知れない。  最後は前作「そこにある詩」の中でR君がお気に入りだった「強く咲け」。私も大好きな曲である。MARCYの声とSHARAさんのギターが絡み合う感じのところが掛け合いみたいな感じ。あと、みんなで手を叩くとこもお気に入り。ここのリズムがまたいい感じで視聴者参加型っぽくて楽しい(笑)  因みに、矢鱈MARCYについて細かい描写が出来るのは、Live Lettersの放映を録画したVIDEOを見ながらこれを書いているからである(笑) 普段私はリズム隊を見ているので、どの曲も満面の笑みで叩いているKUDO→ちゃんか、KAIさんを見ていることが多い(笑) そしてTVというものは非情なもので、メインで映すのはフロントマンなのである(笑)  そうこうしているうちに曲が終わり、また阿部さんが上がってきて、ご挨拶。番組としてはこれで終わりでちょっとあっけないな、と思ったらアンコールがあった。ほんのちょっと、でもそのサービス精神がとても嬉しい。  Liveに行って、外れが絶対にないBANDを挙げろと言われたら、私はEarthshakerとSTARDUST☆REVUEのいずれかを挙げるだろう。その二つのどちらかを選ぶのは、その相手次第だけれど。でも本当は両方ともお薦めなんだよ。と言いたい。そんなことを考えながら、公開収録の会場を後にした。夏らしい日だった。