名古屋Heart Land Stadio 20 th Anniversary Live 2004/3/20 出演:東京タワーズ、ポツダム巨人軍、原マサシ 一、花の盛りの春の宵夢  いつも夏の元基セッション。今回は特別に名古屋Heart Land Stadioの20周年記念イベントにゲスト出演と聞いて、感激のあまり舞い上がって携帯電話を会社ごと替えるという暴挙に出た(爆)  勿論その前には散々逡巡した。パンフレットを読み漁り、携帯電話ショップも数軒回ったし、解約についてショップには何度も問い合わせに行ったりもした。で、SDメモリカードやカメラのことに及んで決断したのであった。買い替えは実にライブ三日前。慣れない携帯に戸惑いつつ、久しぶりに名古屋を訪れた。  当日は、朝早めに自宅を出た。名古屋にお昼くらいには到着のつもりでいたのだが、結果的にはお昼過ぎになった。適当に食事を取り、午後には予定通りボストン美術館へ行き、木乃伊なんぞを堪能。(←これってアヤシイ人か(^^;)) プラネタリウムに寄ってる時間はなくなったので、そのままホテルへチェックイン。元基さんファン友達数人と合流する。  ホテルの部屋を比較的近くにして貰ったので、それぞれのお部屋訪問して、久闊を叙している間にいつの間にか厳しい時間に(笑) ハードロックカフェ待ち合わせ班に合流し、人数は二十人程に膨れ上がるが、食事は間に合わない(^^;) で、持ち帰りにして貰った。が、ライブハウスは持ち込み禁止だから、フロントに預けて置こうと思った瞬間、雷撃が頭を駆け抜けた。…メンバーの皆様に差し入れ(^^;) 二、春のめざめはポツダム落とし  対バンが今回二つあった。まずは名古屋で活躍するインディーズバンド、ポツダム巨人軍。昨今稀に見るテクニックの上手さと諧謔のツボが元基ファンを擽る。しかも、ポツダム巨人軍のファンの皆様はとても礼儀正しく素晴らしい方であった。最前列を譲った元基ファンの方がいたのだが、ポツダムファンの皆様はそのステージを小気味良くなる程踊り狂い、満喫した後、丁寧に「ありがとうございました」とお礼を言って後ろに退いたのである。  ポツダム巨人軍自身、そういうファンに支えられているだけあって、好印象を持った。CDが販売されていたが、購入出来なかったのは、曲が気に入らなかったからではない。またライブで見たいと思ったからである。ライブDVDがいつか出たら購入したいのだが、もう少し先にならないと無理かも知れない。  個人的なお勧め曲は「ロックの鬼」「お米・ザ・パワー」あたりだろうか。しかし、これは是非ともライブに足を運んで頂いてご満喫頂きたいものである。  対バン二つ目は、原マサシというギタリストさんである。が、ソロだし良く判らなかったので、演奏内容についてはコメントを差し控えたい…が。ファンに悪質な人が数人いて、非常に不快な思いをした。勿論ミュージシャンその人のせいではなくても、悪感情を持ち易くなることは避け難いので、ファンは周りの人に迷惑を掛けない楽しみ方を心がけなくてはいけないと実感した。 三、夏は来たりぬ  最後が元基さん率いる「東京タワーズ」である。  いつも夏休みに行われる「元基セッション」だと、キーボードの難波弘之さんが入るが、今回は居なかったのでちょっと残念。また夏を楽しみにしていよう。と思ったが、この後、悲劇が訪れるのである。それはさておき。  ドラムはロジャー高橋、ベースは湯川トーベン、ギターは大谷令文というメンバー構成の、いつものバンド。いつもは一バンドのみだから、幕が上がるとすぐにステージだけど、今回対バンが二つもあったので、ちょっと待ちくたびれているらしい。「早くやらせてくれ〜」「早くやりて〜」とマイクなしのくせに良く響く声が聴こえ、元基ファンはその都度「Yeah!!」ってなもんである(笑)  初っ端は「Communication Breakdown」。勿論、Led Zeppelin往年の名曲。Zeppのアルバムで何度も聴いてるけど、やっぱり元基さんが歌ってくれるこの曲の方が好き。もっとパワフルでもっと恰好良くて、素敵だなぁと思っている。ってこんなことを書くと誰かに「贔屓の引き倒し」と言われそう(笑) ライブで聴いてるんだから、アルバムより迫力があるのは当然だし、仕方ないんだけど。  Zeppからは他に「Immigrant Song」などもあり。「あああ〜」と始まる冒頭を聴くと思わず手を叩きたくなる…って童謡じゃないんだからさ(^^;)  凄く嬉しかったのは、NOIZのアルバムにも入っていない曲をやってくれたこと。「某Nというバンドの…」なんてMCをする元基さんは、「別にイニシアルで呼ばなくてもそんなバンド誰も知らないんだけどさぁ」などと一瞬いじけてるんだか何なんだか判らないことを口走っている(^^;)  大好きな「ガンガンガン」や「いつものように」もやってくれた。圧巻はやっぱり「好きさ好きさ好きさ」だと思うんだけど、いつも良く音程狂わないで歌えるよなぁと感動。  本編が終って、アンコールには「ひみつのアッコちゃん」。手を組んで客席に向かったこの満面の笑み。そしてそれから繰り出されるハードロックな「ひみつのアッコちゃん」。最初聴いた時はぶっとんだけど、今ではないと物足りなくて落ち着かない。しかもなんでこんな曲をこんな一生懸命歌ってくれちゃうんだろう? つくづくキュートな人だなぁと思う一幕。 四、ロックンロール  アンコールの途中で、特別ゲストとして、ポツダム巨人軍や原マサシが再登場。ここで吃驚したのは「あの元基さんがポツダムに食われてる?!」。今まではゲスト出演して、元基さんが食っちゃうことはあっても他は全然なかったのにねぇって元基ファンの間でちょっと話題になった。賑やかなセッションはいつもにはない大人数。でもすっごく楽しそう。  で、お仕舞いの時間は近づいてはいたんだけど、「Heart Landさん、もうちょっといいよね」などと言い、更には「大丈夫!! Heart Landの人は心が狭くない!!」と断言までして延長をもぎ取る(笑)  ブルースと、それから「GOING DOWN」だったかな〜。ロックンロールな感じで数曲やって、本当に終わりになる。でもきっと歌い足りないんだろうなぁ。また夏に会えたら、もっと沢山歌って欲しいなぁ。と思いつつ、名残惜しい舞台は終った。