いつものようにしゅんPは、ニコ生を見ていた。 見ている内容はニーソ配信だ。 『うぉっ! もうちょい!…見えた!』 そう。また女の子の足に釣られる毎日を過ごすのは ふぬけた生主しゅんP。今日もニコ生を徘徊中であった。 そんなときある事件がおきる。とある一通のメールだ。 そこにはこう書かれていた。 『君とたーくさんエ○チな事したいな!』 そう。わかりやすい迷惑メールだ。しかし・・・ そのメールの最後には奇妙な数字が書かれていた。 それは『4545』 しこしこ!?!?なぜそれをそこに書くのか?  まったくわからないオレはいつものように 迷惑メールを削除した。翌日…またオレは日々の日課 サムネ女子高生に釣られていた。 が、そこの詳細部分の最後には 『4545』・・・ これは!!そう!あの迷惑メールの文末にもあったあの数字。 オレは少し躊躇したがその放送に凸をした。 この凸がオレの運命を変える事になるとは思ってもいなかった。 『もしもし? あの文末の4545ってなんですか?』 「え?何の事ですか?そんなの書かれてないですよ?」 なんとー!!オレにしか見えていないのか?? オレは迷惑メールのゴミ箱を再度チェックした。 するとそこにあるはずの4545は消えていたのだ。 錯覚だったのか?どうやらニーソ見すぎて疲れているようだ。 オレはその日ぐっすりと深く眠った。 ーーーーーーーーーーーーーーー 「しゅんP!!  ねぇ!! しゅんP!!」 『なんだよ ねむいお?』 「しゅんP!! 朝だよ!!」 オレは飛び起きた。オレは一人暮らしだし彼女もいない。 なんだというのだ。誰が一体オレを起こしたんだ。 眠い目を必死に見開いて確認した。 そこには一人の美少女がいた。 「やっと目が覚めたのね! とりあえず    チュ♪」 いったいなんだ。夢か?これは夢なのか??? とりあえず出された朝食を食べてコーヒー飲む。 『おまえは一体誰なんだ?』「え   忘れたの?」 『忘れたも何も初対面じゃないか!』 「これを見てもそんな事が言えるの!?」 そういって差し出された腕の甲を見た。 するとそこには「No.4545」と入れ墨が入っていた。 『いったいこの数字は何なんだい?』 オレは最近の出来事を彼女に話した。 彼女は優しく頷き、何か不思議な顔をしながら聞いてくれた。 「私にもよくわからない。けど、この数字は  生まれたときからあって、これで私たちは呼ばれるの。  よんごーよんごーって」 どうやら名前がないらしい。 『・・・・?  君には名前がないのかい?』 「なまえ?だから名前は4545よ。」 よくわからない。頭が混乱してきた。 『じゃぁ、君は何故ここにいるんだい?』 「昨日からの記憶がないの。でもあなたの事は覚えてる。  私たちはずっと一緒だったわ。」 どうやらその子の話を聞く限り、 記憶が抜けている部分があるようだ。 ただ、オレと愛し合っている関係だという事はわかった。 とりあえず、警察へ届けを出すべきかもしれない。 しかしこんなオイシイ子を手放すような事はしたくはなかった。 『…そうか。と、ともかく記憶が戻るまで少し一緒にいよう』 「うん。しゅんPも私の事思い出してほしいから。」 そう言ったものの記憶が戻る方法もわからず どうすればいいのかもわからない。 今俺ができることと言えば・・・ 『とりあえず、4545っていうのは言いにくいから  呼び方変えてもいいかな?・・・』 「うん。私の名前は4545だけどしゅんPが  そう言うなら私はかまわないわ。」 『じゃあ…ニー子…って呼んでもいいかな…』 「だが断る!」 なぜ俺がニー子と呼ぼうと思ったのか… それは4545がニーハイをはいていたからだ。 彼女の少しむっちりした足に黒のニーハイがGJすぐる。 だが、そんなことは今はどうでもいい。 ニー子が嫌だと言うなら、なんて呼べばいいんだろう。 『それなら、ソニーでどうだ!』 「タイマー付きですか…?」 どうやら彼女はソニーという名前は気に入ったらしい。 ソニーが大丈夫ならパナソニックでもいいのではないか? 俺はふっと気になりソニーに聞いてみた。 『パナソニックは駄目なのか?』 「…それは駄目。私はソニーが気にいったの!」 パナソニックは駄目なのか… しかし、4545という呼びにくい名前から 呼びやすい名前で今後は呼べるようになった。 そして俺は彼女、ソニーと共に北へ向かった。 北へ向かう理由もないが何故か北へ進みたくなったのだ。 「こらー!ホケモンも持たずに茂みに入っちゃいかん!」 どこからか謎のおっさんが現れた。 おっさんは白衣を着ており中はもちろん裸だった。 「ウホッ いい男♪」 おっさんはニヤけた顔をしてしゅんPに近づいてきた。 しゅんPの逃げるコマンド しかし回り込まれてしまった。 必死に逃げようとするしゅんPだったがソニーは 一切逃げようとしない。どうしてだ… 俺が不思議に思っているとソニーが動きだした。 「ポンポロピーノピッタンニョー!!!!」 そしてソニーは光り輝きだした。 まぶしい…目を開けてられないぜ… やっと目の前が見れるようになったときには 謎のおっさんの姿は消えていて白衣だけが残っていた。 「しゅんP!!しゅんP!! いったいどうしたの!?」 『え? どうしたんだいソニー?』 「あなた だって急に目を開けたまま動かなくなったから」 しまった。また悪い癖がでてしまった。オレはいつもこうだ。 変な妄想を頭の中で時間も忘れて考えてしまうのだ。 『ごめんごめん』 「大丈夫?!」 『あぁ。それでこれからどうし・・・・・ソニー!!!』 ソニーが急に目を開いたまま固まった。なんだ? ソニー「・・・来る  1・・・2・・・・5人だ。 はやくやらないと・・・・」 『いったいどうしたんだソニー!?』 バン!!! 急に轟音が聞こえた。銃声!?!?玄関の方からだ。 同時にソニーが立ち上がり、オレは部屋の隅へと蹴られた。 玄関の方から数人の黒服が現れ、銃口をオレへと向けた。 『お、おまえら一体 ななななな なんなんだよ!?』 「No 4545を返して頂きます。」 『そんな!?嫌だよ!こんなニーソの似合う女の子はry』 そのとき銃声が鳴った!パーン!! オレのヘソの上あたりに銃弾が貫通した。 オレが床へと倒れる瞬間、ソニーが動いた。 そうオレには何が起こったのかまったくわからなかった。 ただ、オレが床へ倒れるその一瞬の間に、 黒服達の首はなくなり、あたりは血みどろの世界へと変貌した。 「しゅんP!!大丈夫!?!?ごめんなさい。  私が守ってあげられなくて・・・・」 『それよりソニー おま・・・・』ガクッ オレは意識を失った。どのくらい時間がたったのだろうか。 気がつくとそこは薄暗い病室だった。 白衣を着たハゲたおっさんの後頭部が見える。医者か? それよりソニーはどこに行ったのだろうか? ともかく腹部には包帯がまかれ、一命は取り留めたようだ。 おっさんは何かを書き留め終わり、「ふぅ」と息をつき 白衣を脱ぎその場を後にした。 ん?この白衣は・・・・・・・ そうだ!この白衣は今朝妄想したときの、おっさんの白衣だ! なぜだ!?妄想が現実に・・・・いったい・・・・。 オレは必死に立ち上がり、その白衣に手をかけた。 が!しかし、なんて重さなんだ… 普通の白衣ではない。両手でも持ち上げられない重さ… おっさんはいったい何者なんだろうか… そんなことを考えていると、おっさんが帰ってきた。 「しゅんP君、気分はどうだい?」 『おかげさまで気分はいいです…。』 しゅんPは白衣のことを聞こうと思ったが そんなことよりも、おっさんがネクタイと靴下だけの格好が 気になり、言い出せずにいたのだった。 「博士!今戻りました!」 「おぉ!今戻ったか!案外早かったじゃないか!」 ソニーが部屋に入ってきた。謎のハゲたおっさんのことを なぜか博士と呼んでいる。いったいコイツは・・・ 「いつまでもココにいては危険だわ。早く別の場所に  移動した方がいいかもしれないわね・・・。」 『どういうことなんだよ!ソニー!全然わからないよ!』 「今は話をしてる暇はないわ。とにかくここから…。」 ソニーが俺を無理矢理ひっぱってどこかに連れていこうと したが、おっさんが俺達のことを引きとめた。 「待ちなさい!これを持っておいき!」 そう言ってくれたのは1つのボールだった。 「中にはホケモンというモンスターが入っておる。  きっと役に立つから!もっていきなさい!」 ホケモン…ふざけてんのか!このじじぃ…。 「博士!ありがとうございます。それでは…。」 文句を言う暇もなく俺とソニーは部屋をあとにした。 しかし俺は博士の体に書いてあった番号を俺は しっかりと覚えていた・・・・。  _________ 「博士。実験体はどこだ?」 「・・・・・・」  ボキッ 生温い音が響いた同時に博士はうめき声を上げた。 もう博士の折れてない指はなかった。 黒服「・・・強情な方だ。そう研究の時も常に反対し、    自分の意見は曲げない。超動体次元ボールに実験体を    入れた時もそうだった。たしかにあれを使ったせいで、    実験体は記憶を無くし行方不明、さらに次元を越える    事もできなかった・・・」 博士『バカめ。私はすでに完成させたよ     ボールは私が完成させたっ ハハハハハ』 黒服「なんだとっ!!」 博士『あれはピースがはまらなかったんじゃない。    ピースが足らなかったんだよ。さとし君。』 さとし「くそ!どういう事だ説明しろ!!!大木土博士!!」 大木戸博士「すぐにわかるよ。       もうすでに最後のピースに行き着くはずだ。」 さとし「きさまぁ!!!吐け!!!!」 大木戸博士「さとし君。ヒントをやろう。虎ネコだよ・・・」 カリッ さとし「しまった!!歯にしこまれた毒か!!!!くそぉ!!!     香澄ーーー!!!剛志に連絡して虎ネコを     データベースから洗えと伝えろ!!」 香澄「リョーカイ。ダーリン♪」  _________